花も実もある楽しい読書

人生とテニスに役立つ本

『国家はなぜ衰退するのか』多元的な政治的中央集権とイノベーションを育む包括的経済制度がなければそうなる

「制度」は実生活における行動やインセンティブに影響するため、国家の成功や失敗を形作ることになる。 ビル・ゲイツは、アメリカ合衆国の学校制度によってスキルを身につけ、その経済制度が担保する低い参入障壁のもとで起業を果たし、信頼できる政治制度の…

10分間フォアハンドレッスン by パトリック・ムラトグルー

ムラトグルーコーチが教えるフォアハンドレッスン。10分強の動画内で11個のポイントが示されるが、連動して行うことで、パワー、安定性、対応力のあるフォアハンドストロークになる、というもの。 体重を使う 準備がカギ 前に押す 短く構えて加速する 打球を…

『50代にしておきたい17のこと』50歳のいま、やりたいこと

本田健さんが勧める、50代にしておきたい17のこと、の目次。そして50歳のいま、自分なりにやりたいこと。 1. 残りの人生でやりたいことを決める 50代は、どう攻めていくかで決まる:意識的に、やりたいことだけ、やりたいやり方で、やっていく。迷ったら、無…

『住まいの解剖図鑑』から模様替えの参考点をメモ

本書は「住宅設計を学ぶ建築系の学生向け」に書き始められたのだが、「もしかすると、これから自宅を建てようとする一般の人にも」これくらいの知識は身につけておいてもらっていいんじゃないか、と軌道修正され、解剖図鑑と相成ったらしい。 そして自宅を建…

試行錯誤の軌跡:人類の歴史を探る(6)2千5百年前ー鉄器の普及と社会の振れ幅の拡大

古代グローバル文明とも言える青銅器文明崩壊後、人類が迎えた新たな岐路は鉄器の普及であった。このイノベーションは、社会の振れ幅をさらに大きくしていく。 2千5百年前ー鉄器の普及 トマ・ピケティは『21世紀の資本』で、超長期での経済成長の速度感を…

試行錯誤の軌跡:人類の歴史を探る(5)4千年前ー古代グローバル文明の形成と崩壊。次代への試行錯誤

各地に領域国家を成立させ、それぞれに必要な社会のあり方を選択し始めた人類は、古代グローバル文明を形成し、そして崩壊させた。これもまた、次代への試行錯誤の過程である。 4千年前ー古代グローバル文明の形成と崩壊 紀元前3千年紀の青銅器時代に、エ…

試行錯誤の軌跡:人類の歴史を探る(4)4千年前ー領域国家の成立。それぞれの社会に必要なあり方の選択

情報を記録するために、数千年の試行錯誤を通じて文字体系を確立した人類は、各地に領域国家を成立させ、それぞれの社会に必要なあり方を選択して行く。 4千年前ー領域国家の成立 紀元前3千年紀、メソポタミアからエジプトに多くの領域国家が誕生した。マッ…

試行錯誤の軌跡:人類の歴史を探る(3)5千年前ー情報の記録。数千年の試行錯誤で完成した唯一の文字体系

温暖化した地球上で定住を拡大し、社会的な試行錯誤の幅を広げた人類が迎えた次の岐路は、情報の記録を可能する、文字体系を確立したことだった。 5千年前ー情報の記録 人類は数万年前から、動物の骨に刻み目をつけたり、洞窟に絵文字を描いたりして、もの…

試行錯誤の軌跡:人類の歴史を探る(2)1万2千年前ー定住の拡大。社会的な試行錯誤の進展。

認知能力が発展して言語を身につけ、仮説検証という独自の行動を始めた人類が迎えた次の岐路は、定住の拡大であった。 1万2千年前ー定住の拡大。 最終氷期が終わりを迎えて完新世という気候が温暖な時代に突入し、より容易となった狩猟採集とともに初期の…

試行錯誤の軌跡:人類の歴史を探る(1)7万年前ー認知能力の発展。仮説検証する人類の始まり。

人類が他のホモ属と一線を画すようになった最初の決定的な岐路。それは7万年前ごろ、認知能力の発展によって仮説検証という人類のならではの行動が始まったことだ。 7万年前ー認知能力の発展 ホモ・サピエンスの社会はなぜこれほど発展したのか。きっかけは…

試行錯誤の軌跡:人類の歴史を探る(0)全人類の通史を深く学び始めたきっかけ

高校で世界史を好きになってから30年以上が経つ。学校で使った世界史年表は社会人になってからもしばらく持っていたのを覚えている。見開きに収まる情報量には限りがあるので、当然のごとく時代ごと、地域ごとに区切られていた。歴史は時代を越えて続いてい…

トマ・ピケティによる現代の古典『21世紀の資本』

「本書は経済学の本であるのと同じくらい歴史研究でもある」とトマ・ピケティ自身が書いている通りで、経済学だけでなく、歴史や社会に関心がある人、長い本が読める人はみんな読んだ方がいい名作だ。文章は非常に平易で、有名な "r > g" に加えて2つほど数…

『B.C. 1177 古代グローバル文明の崩壊』紀元前1177年 地中海文明の転換点

紀元前3千年紀の青銅器時代に、エジプト、ヒッタイト、ミケーネ、アッシリア、バビロニアなどの古代国家は地中海世界にグローバル文明ともいえる国際交易体制を築いた。それぞれの王国、帝国は地域の覇権を巡って争い、陰謀をめぐらしつつ、同盟や縁戚関係…

ルーネとバックハンドスライスを学ぼう パトリック・ムラトグルー

ムラトグルーコーチがホルジャー・ルーネに授けた、バックハンドスライス12の教え。 体の近くでボールを捉える。ボールを前で捉えた場合、それ以上押せない。 ラケットは前へ振り切る。ラケットをサイドに振らない。 ラケットを長く前へ振る。腕が伸び切る…

『文字の歴史』長い時間をかけて社会的な必要性から人類が選び抜いた作品

完全な文字とはなにか。次に挙げる3つの基準を満たすものである。 意思の伝達を目的としている。 紙など(あるいは PC モニターなど電子機器)の表面に書かれた、人工的な書記記号の集合体である。 意味を持つ音声、話しことばを系統だてて整理し、それに対…

人類史の新たな古典:『万物の黎明』の衝撃

人類学者のデヴィッド・グレーバー、考古学者のデヴィッド・ウェングロウの共著。「人類史を根本からくつがえす」という副題通りの書評を、作家のケン・フォレットが寄せている。「本書は、人類の歴史についてこれまで信じてきたことを全て爆破させる爆弾だ…

完璧なボレーを打とう パトリック・ムラトグルー

ムラトグルー師が教える、シングルスの中でネットに出てボレーを決めるために大切なこと。 ベースラインからネットへの出方 ファーストボレーでのネットへの詰め方 アプローチショットはどこに打つか ボレーを打つ際にもっとも大切なこと もうひとつ大切なこ…

プロのようにサーブを打つ9ステップ パトリック・ムラトグルー

ムラトグルーコーチのサーブの教え。彼はスライスサーブを推している。 1. 肩を回す 2. 手首を自由にする 3. 自分のリズムを見つける 4. 前に叩く 5. 手が先 6. サイドスピンを加える 7. ボールの下にとどまる 8. トスを右にあげる 9. スライスサーブのレベ…

ムラトグルー流テニスマスタークラス:週末プレーヤーのための究極のオンラインレッスンガイド

パトリック・ムラトグルーはフランス人のプロテニスコーチ。南仏にアカデミーを構え、トッププロからキッズまでを指導し、多数のレッスン動画をYouTubeやインスタにアップしている。 週末プレーヤーはコート上でコーチから学べる時間は限られるので、動画は…

NVC (Nonviolent Communication) を身につけて、自分と他人を大切にできるようになる

自分と、自分にとって不可欠、もしくは避けては通れない人とのコミュニケーションをよりよいものにするスキルとして、確実に有効だと思う。ただし、もちろん本を一読して身につくものではない。試行錯誤の積み重ねが必要だ。 ガンジーの唱えた原則が「非暴力…

為末大さんの『熟達論』に基づき、週末テニスプレーヤーがレベルアップを図る

為末大さんは「死ぬまでに現代版の『五輪の書』を書いてみたい」と本書の執筆を始めたそうだ。引き込まれるように本書を読み、自分のテニスにおける「型」を考え試した2ヶ月で、40年続けてきたスポーツで短期間に上達を実感し、大会でも結果が出たので、私に…

『習近平政権の権力構造』を読んでイノベーションの限界と対台湾工作に思いをはせる

中国国家主席を3期連続で務める習近平氏。彼が頭脳明晰で強い信念を持つ人物であることはよく理解できた。国民の「共同富裕」の実現を本気で目指し、権力欲の前に「共産主義」を心から信奉する人のようだ。だから余計に、彼がリードする中国は、国際情勢に…

『言語の本質』を読んでホモ・サピエンスの認知革命の原因を理解する

これはすごい本だ。世界的ベストセラーが置き去りにした疑問に答えをくれる。 『サピエンス全史』でユヴァル・ノア・ハラリ氏が提唱した認知革命。革命的に脳の突然変異が起きたかは別として、約7万年前から4万年前に、ホモ・サピエンスに認知的な革新が起…

制度が築く経済:大国の興亡と成長の三つの柱

古代ローマがその絶頂期から衰退へと転じた瞬間とはいつで、何があったか?そんな瞬間があるとすれば、私たちは歴史的な大事件を思い浮かべる。蛮族の襲来によるローマ陥落のような。しかし著者らは、そのような大事件は衰退の結果でしかなく、原因は別だと…

高インフレ・高金利時代の到来 - 人口動態の変化と新たな投資戦略

この本で著者らは、長期に渡る低インフレと低金利の時代が終焉を迎え、人口動態の大変化が引き金となって、世界が高インフレと高金利の時代に突入していると主張します。本書からの洞察と個人の行動にどう活かすかをまとめました。 高齢化と労働力の減少がも…

違う場所、同じ挑戦:『ローマ人の物語』ユリウス・カエサルと『キングダム』嬴政が挑んだ歴史的統一と大変革の痛み

こんにちは、皆さん。今回は、『ローマ人の物語 ユリウス・カエサル編』と『キングダム』を読んで感じた共通点、カエサルと嬴政の下での大統一と政治体制の変革に焦点を当てて書いていきたいと思います。 大統一への挑戦 政治体制の変革と法の力 暗殺と後継…

"ゼロで死ね" - 家族との価値ある時間を増やすための哲学

DIE WITH ZERO 人生が豊かになりすぎる究極のルール 作者:ビル・パーキンス ダイヤモンド社 Amazon お金と時間の価値。このことについて深く考えさせてくれたのが、「Die with Zero(ゼロで死ね)」という本だ。この本は、1億ドルを超える資産を持つヘッジフ…

中級者が試合に勝つための『ベイビーステップ』1−16巻

自分が挑むのは草トーナメント中級、市民大会B級。ベイビーステップのマルオ君たちのようにレベルは高くないけれど、試合に勝つ、という観点から読み返すと改めて響く箇所が多いマンガ。1−16巻、各巻から1箇所ずつポイントを抜粋。 1巻:ボールを迎えてリタ…

男性が家事レベルを上げるのに役立つ『勝間式 超ロジカル家事』

男性にありがち?な家事レベルと推移。 レベル0。社会人になって一人暮らしを始める前。インスタントラーメンを作る以外の家事能力なし。このまま結婚すると非常にヤバイ。 レベル1。一人暮らしで最低限の炊事、洗濯、掃除を覚える。炊事は炭水化物を一品…

スライスだけで勝つ!シングルス編 テニス漫画『BREAK BACK』より

シングルスをスライスだけで勝つのは、ダブルスより難しい。。 ダブルスではポイントの半分以上がネットプレーで決まる。だからいかにいい状況でネットプレーに行けるか重要になる 逆にシングルスはポイントの半分以上がベースラインプレーで決まる。ベース…