花も実もある楽しい読書

人生とテニスに役立つ本

経済・社会

『父が娘に語る経済の話』を読んで、市場社会と環境が共存する未来への道筋を、ChatGPTに聞いた。

元ギリシャ財務大臣の本書は経済の大きな流れをわかりやすく解説してくれます。壮大なテーマは、地球と共に繁栄する市場社会の創造。自分で噛み砕いて調べた内容をGPT-4先生に添削してもらい、よりよく理解できました。内容に興味を持ったら、ぜひ本書とChat…

『オードリー・タンの思考』ソーシャル・イノベーションの天才に学ぼう

本書のはじめに紹介される、インタビュー初日のオードリーの言葉。 これからあなたが本を出す前に、少なくとも2つの日本の出版社から私に関する本が出ます。どちらも私の過去の仕事を作品集のようにまとめ、通っていた幼稚園の事まで細かく書いてくれたもの…

『伝わる 短い英語』外資系勤務者の英語学習本はこれだけでいい

外資系勤務で英語には長いこと苦労しており、いいヒントがもらえる本を探していた。副題に「アメリカ、イギリス、カナダ、オーストラリア政府公認」とあるように、短い英語=Plain Englishは、政府が国民への通じやすさ、移民の身につけやすさをガチで考えて…

ちきりん『自分の時間を取り戻そう』徹底するとリターンが大きい生産性アップの教え

生産性に厳しい外資系企業で長く働き、タイムマネージメントはそれなりに出来ているつもり。なので、本書を年末年始休み中に読んだ際、初見と感じる要素は多くありませんでした。しかし。 多忙な年明け第1週、ちきりんさんが言う「こんな短い時間ではとても…

大企業の中でイノベーションを起こすには。ケヴィン・ケリーが語る『5000日後の世界』への心構え

新書なので、筆者ならではの、広い知見にもとづく未来予測の深みやら、テクノロジーの哲学的な捉え方などは、割とあっさりしています。そのあたりは『インターネットの次にくるもの』が詳しいかと。 個人的に響いたのは、大企業がイノベーションを起こせない…

『94%の顧客が「大満足」と言ってくれる私の究極のサービス』デジタルと戦略と温もりを掛け算できたら響くんじゃないか

いま仕事で販促のデジタル化をリードしています。どのような販促が問題解決につながるか。そういった戦略的な考え方には強い会社なので、1to1アプローチに強いパートナーと、効果的に一緒にソリューションを作っていこうとしています。 元CEOが「Consumer is…

『ビジネスパーソンのためのクリエイティブ入門』Whyで動かす。盗んで返す。

「クリエイティブとは、クリエイターのためだけのものじゃない。ビジネスマンのためのものでもある。」 「プレゼンテーションの目的は説明することでも、理解させることでもない。聞いた人の『感情を揺さぶる』ことである。」 人はどうすれば動くのか、人を…

『DXの思考法 日本経済復活への最高戦略』抽象化する。本屋にない本を探す。

「DXについて高次で思索を深めたい人は、経産省の誇る知性、西山圭太前経産省局長が書いたこの一冊を」との安宅和人さんの推薦を見て手に取りました。読み進めてみると、著者はなんという勉強家で頭のいい人かと感嘆… 大きな変化を起こすための抽象化の大切…

『Who Gets What マッチメイキングとマーケットデザインの経済学』人と人のニーズをぴったりマッチさせ、暮らしをよりよくする

需要と供給のバランスが価格によって最適化されるのが市場の役割。では、モノやサービスの配分が価格で調整できない時は? 例えば公立高校の学校選択。はたまた腎臓移植。売買価格では調整できない。。 マッチング理論とは、人と人、人とモノ・サービスをど…

『10年後の仕事図鑑』3つのことを突き詰めること、自力x他力で問題を楽しく解決することの大切さ

2018年に出た落合陽一氏と堀江貴文氏による対談形式の本書。さらっと読んだ2年後に読み返すと、時代に私の理解が追いついたのと、私自身の変化で、メッセージがより胸に響きました。 自分のように四半世紀ほど働いてきた人間に、下記の2点は今後の働き方を…

『アフターコロナの生存戦略』これからの働き方、生き残り方、楽しみ方

「生きる時代を楽しめ!」成毛眞氏からの一貫したメッセージを感じる本です。 アフターコロナをできるだけ前向きに捉えたいと思っている。 実際、何もかもが一度に変わったわけではなく、それまで水面下で始まっていた変化が顕在化した面もあるだろうし、ワ…

『俺か、俺以外か。』ローランドはしっかりした経営者、セルフプロデューサーだ。

美容室で興味本位でパラパラとめくり、この人はとてもまじめだな、と感心させられました。彼の言葉として有名な本書のタイトル。「俺」以外を見下しているのではなく、切磋琢磨し続け、何としても「俺」であり続けようという覚悟なんですね。日本一のホスト…

『人生がときめく片づけの魔法』情熱、左脳、右脳が駆使されたプロの仕事

かの有名な、こんまりさんのベストセラー。モノを選ぶ基準は「触ったときに、ときめくか」といったキャッチャーなワードにあふれる本ですが、彼女が示す片づけの極意は、おそらく何千回にも及ぶ試行錯誤、自分の具体的な経験から抽出された、研ぎ澄まされた…

『起業家のように企業で働く』中年よ、仕事しながら大志を抱け

上司を味方につけ、好きなことをやる。人事部門も認めてくれて、自由にさせてもらう。そんな風に、命令された仕事ではなく、やりたいことを自分で選択して、楽しく働く。企業の中で、自ら仕事を作りだし、自らの責任において行う。企業で働くにしても、そう…

『人生の勝算』若き苦労人の経験値は、企業人の仕事にも参考になる。

ライブ配信&視聴のストリーミングサービス「SHOWROOM」を立ち上げ、『メモの魔術』がベストセラーとなった前田裕二さん。著作紹介では「SNS時代を生き抜く為に必要な“コミュニティ”の本質と、SNSの次の潮流であるライブ配信サービスの最前線がわかる。」と…

『ストーリーでわかる財務3表超入門』仕事にも効く、小説としても楽しい

「BS、貸借対照表」と「PL、損益計算書」。この意味するところを正しく理解せぬままにサラリーマン生活を続けてきましたが、コロナで家ごもりをしている間に、財務や数学も基礎を覚えると多くのことに役立つだろうと思い、手に取りました。 若手OLが起業を決…

『ストーリーとしての競争戦略』仕事のストーリー構築の骨法10か条

非常に分厚い本だが、ストーリーの重要性を説くだけあり、やわらかな語り口と興味深い事例紹介で楽しく読める。著者がまとめるジャンルを超えた原理原則、戦略ストーリーの「骨法10か条」+1。 ①エンディングから考える ②「普通の人々」の本性を直視する …

『1440分の使い方 成功者たちの時間管理15の秘訣』から仕事に役立った3つの秘訣

Amazonプライムの読み放題対象、キンドルで格安購入もできる本ですが、1440分(24時間)を有効に使うための15のTIPSのうち、下記3つは、個人的に新たな気づきであり、特に1番目は実践しやすく有効です。 1.To Do リストをやめてスケジュール表に入れる…

『稼ぐがすべて Bリーグこそ最強のビジネスモデルである』スポーツビジネスでの稼ぎ方を仕事につなげる

初代事務局長の著者が、豊富なスポーツビジネスの知識とBリーグ設立の経験を踏まえ、成功するビジネスモデルのポイントをまとめた本。サラリーマンとしては、下記の3点が参考になりました。 1.新ビジネスの機会検討、計画立案時の留意点 2.権益統合でビ…

『モバイルボヘミアン』 自由な人生を自分で設計しよう

6年前に出版された本田直之さんの「ノマドライフ」は場所に縛られずに仕事をしよう!というメッセージでしたが、四角大輔さんとの共著である本書ではさらに進んで、仕事と生活の垣根をなくして、融合させていくことを提案しています。 ノマドワーカーを「ど…

「SLEEP 最高の脳と身体をつくる睡眠の技術」安眠に直結する3つの手法

良い睡眠は日々の活力、仕事のパフォーマンスに直結します。本書では20の手法が紹介され、根拠も明確でいずれも納得できますが、取り入れやすいもの、効果が出やすいものには個人差があるでしょう。寝付き、夜中に目覚める頻度、朝の目覚めの快適具合、の…

「転職の思考法」転職のススメではなく、生き方と仕事への臨み方を変えるためのメッセージ

転職ハウツー本ではありません。自分の働き方、働く場はこのままでいいのかと悩んだ人が、「いつでも転職できる」という選択肢を持つことで、自分も、職場も、絶対によくなる。そういう熱いメッセージを送る本です。 転職を考え始めた悩める青年と、彼に厳し…

「最高の人生と仕事をつかむ18分の法則」マルチタスクしない

全部をやろうとしてはいけない。大事なのは、やらないことを決めること。 この考え方をベースに、今年は何をする年か、今日は何をする日か、いまこの瞬間に何をするか、という3つの単位で、時間の使い方のヒントをくれます。 「すぐれた習慣は10もいらない…

「40代でシフトする働き方の極意」佐藤優 等身大の働き方改革

近年、働き方意識改革の本をよく見ます。堀江貴文さんの「多動力」など、なるほどと思わされる点もありますし、起業家精神にあふれる彼らのアドバイスの中から自分にあう点を選べばいいのですが、正直、素の自分から遠くてしんどいことも。 佐藤優さんの本書…

『成功している男の服選びの秘訣 40 』労力をかけずセンス良く

会社に来て行くスーツ以外の服を、いかに労力をかけずにセンス良く見せつつ予算内に収めるか。効率的に楽しく働くためのビジネスTIPSともいえます。 百貨店有名バイヤーによる2-5万円程度のアイテム&着こなしポイント紹介です。長く着れるがゆえにコスト…

『新・観光立国論』客観的目線でのインバウンド戦略

元アナリスト、現在は国宝修復を手がける日本企業の社長であるイギリス人、というデービッド・アトキンソンさんが、人口減少社会を迎える日本の成長戦略として観光立国の道を説きます。 ゴールドマン・サックスで日本の不良債権規模や銀行再編を予測した敏腕…

『ぼくは、世界一楽しいサラリーマン』こういう企業人でありたい

「毎朝、出社が楽しみでベッドから飛び起きる本」表紙扉のこの言葉通りになれば、人生はきっと楽しい。 会社での仕事に閉塞感を感じている人に、今の会社の中でも、もっと楽しく仕事をする方法はあると気付かせてくれる89のコトバ。読んで勉強する「自己啓…