人生、仕事、家族に役立つ本100冊

外資系父さんがおすすめする、花も実もある楽しい読書

『そして、バトンは渡された』とても暖かい気持ちになれる素敵な小説

母親が二人、父親が三人。親の死別や離婚が繰り返され、高校生の今は二十歳しか離れていない"父"と暮らす優子。悲しいこと、切ないことはたくさんあった。でも、周りからよく同情されるけれど「困った。全然不幸ではないのだ。」と思える彼女。 彼女との出会…

『ジャック・ライアンシリーズ』トム・クランシーによる超一流エンターテイメントたるテクノスリラー小説

冷戦期に作家デビューしたトム・クランシー。軍事や諜報活動を扱うテクノスリラーとして、政府関係者にも評価されるほどリアリティがあるのですが、それだけにとどまりません。ハリソン・フォード主演で映画化されるほど魅力的な登場人物たち。そして何より…

『運転者』自分の機嫌は自分でとれる人間であることの大切さ

Amazon prime readingで無料貸し出しされている小説の中でもすこぶる評価が高く、七十代の方が、いくつで読んでも胸に響く、とコメントされていたのが印象的でした。 不運を嘆く四十代半ばの営業マンが、不思議なタクシーとの出会いから変わっていく、自己啓…

『pen 2020/11/1号 人生に必要なのは、心に響く本。』普遍的、だけど多様な視点、思考のスイッチを手に入れよう

雑誌なのでいつまでも手に入るものではありませんが、様々な好みの読書好きのみなさんに、いままで手を出していなかった少し新しい分野、興味を引く次の一冊に出会うきっかけをくれる特集でした。 本の紹介ではなく、本を読む意義、本の強みについて語られた…

『日本史サイエンス』神風や天才で片づけてはならない必然があることを、文系x理系的アプローチで証明する。

日本史、世界史いずれにおいても「歴史の謎」とされているものは多く存在します。真実を解き明かすには、タイムマシンで見に行かない限りわからない。そんな風に思っていましたが、物理や数学の知見を活かすことで、ここまで説得力のある解明ができるのかと…

『父滅の刃』男子たるもの、父性、すなわち規範と方向性を示さなないといけませぬ

タイトルは大ブームになった「鬼滅の刃」のパロディ。著者の樺沢紫苑さんが2012年に出版した作品を加筆、改題して2020年に再版した作品です。 ちゃんと中身を表しながらもキャッチ―なタイトルをつけることは、手に取ってもらうために非常に大切ですね。そし…

『最後の医者は桜を見上げて君を想う』生を全うする。そのための背中を押してくれる本。

人の死を描いて、こんなにも生への希望を感じさせてくれる小説は読んだことがありませんでした。 あなたの余命は半年です―ある病院で、医者・桐子は患者にそう告げた。死神と呼ばれる彼は、「死」を受け入れ、残りの日々を大切に生きる道もあると説く。だが…

『下町ロケットシリーズ』明日から頑張ろうと思わせてくれる全ての働く人への応援歌

テレビドラマ化されている池井戸潤さんの人気シリーズのひとつ。ドラマが空前のヒットとなった『半沢直樹シリーズ』同様、最後に正義は勝つ、痛快な展開です。ただし、半沢シリーズが「ヒーローもの」だとすれば、こちらは「人情もの」といった趣があります…

『邦人奪還』元自衛隊特殊部隊小隊長の著者による、秀逸の軍事スリラー小説

著者の伊藤祐靖氏は、実際に自衛隊初の特殊部隊である海上自衛隊「特別警備隊」の小隊長。ご自身が『書いているほとんどにはモデルがいますし、ストーリーや物語設定は架空ですが、切り取った「部分」は事実なんです。その意味では、見たことをそのまま書い…

『2060 未来創造の白地図』未来への旅はよりよい社会に通じる希望が持てる本

歴史の転換期だからこそ、未来を予測する本が最近人気ですね。本書でも暗喩に使われている『ホモ・デウス』では、データテクノロジーや遺伝子工学の発展が、後戻りのきかない格差の発生や、倫理的な歯止めが効かなくなるリスクも描かれました。それに対して…

『ホモ・デウス』歴史を通じて人類を発展させてきた方程式を考える

第一弾の『サピエンス全史』で、ノヴァル・ユア・ハラリ氏は、ホモ・サピエンス、人類の歴史を振り返り、認知革命、農業革命、科学革命が、が人類を発展させてきたことを段階を追って整理し、深く理解させてくれました。第二弾の本書では、認知、農業、科学…

『それでも、日本人は「戦争」を選んだ』歴史を学び正しく使う方法を教えてくれる本

日清戦争から太平洋戦争まで、日本人はなぜ戦争を選んだのか。東大文学部教授で歴史学者の加藤陽子さんによる、栄光学園歴史クラブの中高生たちとの5日間の対話式授業をまとめた本。日清戦争、日露戦争、第一次世界大戦、日中戦争、そして太平洋戦争。日本…

森浩美 家族短編集シリーズ 家族とぶつかったら1、2章服用しましょう。いい切り替えができます。

家族なのに、傷つけあう。家族だけど、わからない。夫婦や親子でけんかをしたり、不安にさせたり心配をしたり。誰しもあると思います。 気持ちがささくれだったとき、森浩美さんの家族短編集を読むと、気持ちがほわっとします。家族の大事さを思い出させてく…

『三体 II 黒暗森林 上・下』普遍的な真理、有効な戦略は、単純である。発想が大きくなるSF小説

第一巻『三体』で双方の存在を知った三体文明と地球文明。三体文明から地球を侵略すべく送り出された星間艦隊が地球に到達するのは四百数十年後。現時点では科学技術で圧倒する三体文明だが、到達までの時間を短縮できない三体文明は、それだけの時間があれ…

『2100年の科学ライフ』一流の科学者が300人の各界トップと作り上げた未来予測の本

著者のミチオ・カクさんは日系3世のニューヨーク市立大学理論物理学教授。アメリカで有名な未来学者でもあります。一人の専門家が自分の意見をまとめたり、各分野の専門家へのヒアリングをまとめた未来予測本は色々あります。しかし、現役バリバリの科学者…