花も実もある楽しい読書

人生とテニスに役立つ本

2022-01-01から1年間の記事一覧

大人も目から鱗が落ちる『13歳からの地政学』

子供向けのようなタイトルだけれど読み応えあり。子供でもわかる例を用いて、知ってるけれど、分かってないことを腹落ちさせてくれました。本書からそんな4つのエピソードをご紹介します。 驚くべき事実:日本は実は世界第4位の体積!深海の秘密とその利点 …

『父が娘に語る経済の話』を読んで、市場社会と環境が共存する未来への道筋を、ChatGPTに聞いた。

元ギリシャ財務大臣の本書は経済の大きな流れをわかりやすく解説してくれます。壮大なテーマは、地球と共に繁栄する市場社会の創造。自分で噛み砕いて調べた内容をGPT-4先生に添削してもらい、よりよく理解できました。内容に興味を持ったら、ぜひ本書とChat…

スライスだけで勝つ!ダブルス編 テニス漫画『BREAK BACK』より

スライス、特にフォアスラは守りのショット、消極的なイメージ。しかしある日、リターンをワンポイントで見てくれたプロコーチから「ダブルス中心で勝ちたいなら、リターンは全部スライスにしてはどうか」とのアドバイスが。 上条コーチに全部スライスで打て…

マンガでテニス上達『ベイビーステップ』リズム編

ストロークでの深く食い込まれた球、前衛で受ける速球や急に来たチャンスボール。つい手打ちになってミスしてしまいがち。 ベイビーステップ1巻 当てるだけでは返せない 相手が打つ瞬間にスプリットステップを着地する。軸足を踏み出して決める。手だけでは…

マンガでテニス上達『ベイビーステップ』正しい打点への入り方と打ち方編

テニスマンガ『ベイビーステップ』は主人公マルオ君の強みがボールコントロールなだけに、正しい打点への入り方、正しい打点での打ち方について、非常に丁寧に描かれています。 ベイビーステップ(8) (週刊少年マガジンコミックス) 作者:勝木光 講談社 Amazo…

マンガでテニス上達『BREAK BACK』相手をよく見て予測編

元選手、コーチのKASAさんが描くテニス漫画『BREAK BACK』。面白いだけでなく、週末テニスプレーヤーの自分に必要な上達のヒントが、丁寧に描かれています。 今回参考にしたのは、予測して準備、次の攻撃につなげる「相手を見て予測する」ということ。 相手…

『マンガでわかる地政学』アメリカとロシア、イギリスとウクライナの関係

地政学ブームの背景 地政学は国際関係を理解する鍵となる概念です。特にロシアによるウクライナ侵攻が起きてからは、エネルギーや食料価格の高騰、台湾事変の可能性とリスクなど、多くの日本人がこの領域に興味を持ち始め、本屋でもちょっとしたブームになっ…

『自分で作るテニス筋力』

腰を落とすパワーポジションを自然に作れるようにしたい。肩甲骨でラケットを引けるようにしたい。デスクワークが長いので健康とテニスのために姿勢を正したい。その辺りに重点をおいたエクササイズを、本書よりピックアップ。 正しい姿勢 デッドバグ 姿勢安…

エマニュエル・トッドの『第三次世界大戦はもう始まっている』で理解が深まるウクライナ侵攻3つの背景

リアル本屋にはいい本との出会いがある。 ロシアのウクライナ侵攻をエマニュエル・トッドはどう捉えたか。読んでみると、それまで考えたことのなかった様々な問いが浮かんできました。 ウクライナ侵攻はなぜ起きた? ウクライナは3つの違う地域だった? 各…

『スッキリわかるPython入門』を読んで、テニスレッスンの空き状況お知らせプログラムを自作してみる

このブログでは、素人が本を一冊読んでPythonの基本を理解し、WEBから丸写し可能な写経コードを拾い集め、レッスン予約の空き状況をLINEに通知するコードを組めるようになるまでをまとめています。 通っているテニススクールで週末レッスンの予約をしたいの…

『銀河英雄伝説5巻 風雲編』35年目に読み返して思うこと

この長い物語を何度読み返したか分かりませんが、いくつになっても面白い。そしてこの年になったからこそ、胸に響く一節と思うことも。5巻からはこちら。 私は最悪の民主政治でも最良の専制政治にまさると思っている。 ラインハルト・フォン・ローエングラ…

『銀河英雄伝説4巻 策謀編』35年目に読み返して思うこと

この長い物語を何度読み返したか分かりませんが、いくつになっても面白い。そしてこの年になったからこそ、胸に響く一節と思うことも。4巻からはこちら。 ユリアン、現在の状況は古来から固定しているものとわれわれは誤解しがちだ。だけど、考えてもごらん…

『銀河英雄伝説3巻 雌伏編』35年目に読み返して思うこと

この長い物語を何度読み返したか分かりませんが、いくつになっても面白い。そしてこの年になったからこそ、胸に響く一節と思うことも。3巻からはこちら。 歴史家を志していたヤンの信念。ペンは剣より強し。 剣よりペンが絶対に強い、と信じるヤンであった…

『銀河英雄伝説2巻 野望編』35年目に読み返して思うこと

この長い物語を何度読み返したか分かりませんが、いくつになっても面白い。そしてこの年になったからこそ、胸に響く一節と思うことも。2巻からはこちら。 ヴェスターラントへの対応にあらわれる、オーベルシュタインとキルヒアイスの信念の違い。自由惑星同…

『銀河英雄伝説1巻 黎明編』35年目に読み返して思うこと

この長い物語を何度読み返したか分かりませんが、いくつになっても面白い。そしてこの年になったからこそ、胸に響く一節と思うことも。1巻からはこちら。 恒久平和なんて人類の歴史上なかった。だから私はそんなもの望みはしない。だが何十年かの平和で豊か…

マンガを読んでテニス上達『BREAK BACK』フットワーク改善編

元選手、コーチのKASAさんが描くテニス漫画『BREAK BACK』。面白いだけでなく、週末テニスプレーヤーの自分に必要な上達のヒントが、丁寧に描かれています。 今回参考にしたのはフットワーク改善のコツ。動き出しとボールへの入り方が良くなるパワーポジショ…

『オードリー・タンの思考』ソーシャル・イノベーションの天才に学ぼう

本書のはじめに紹介される、インタビュー初日のオードリーの言葉。 これからあなたが本を出す前に、少なくとも2つの日本の出版社から私に関する本が出ます。どちらも私の過去の仕事を作品集のようにまとめ、通っていた幼稚園の事まで細かく書いてくれたもの…

『伝わる 短い英語』外資系勤務者の英語学習本はこれだけでいい

外資系勤務で英語には長いこと苦労しており、いいヒントがもらえる本を探していた。副題に「アメリカ、イギリス、カナダ、オーストラリア政府公認」とあるように、短い英語=Plain Englishは、政府が国民への通じやすさ、移民の身につけやすさをガチで考えて…

『源頼朝の世界』鎌倉殿と歴史好きには絶対楽しい歴史エッセイ集

2022年大河ドラマ「鎌倉殿の13人」。北条義時に興味を持って、義時と源頼朝のWikipediaを熟読するまで、本書の著者、永井路子さんは存じあげませんでした。 1979年出版の本書は今回の大河放映を機に復刊したようですが、今読んでもフレッシュで、鎌倉時代を…

ちきりん『自分の時間を取り戻そう』徹底するとリターンが大きい生産性アップの教え

生産性に厳しい外資系企業で長く働き、タイムマネージメントはそれなりに出来ているつもり。なので、本書を年末年始休み中に読んだ際、初見と感じる要素は多くありませんでした。しかし。 多忙な年明け第1週、ちきりんさんが言う「こんな短い時間ではとても…

一気読みをオススメするSFバディ小説『プロジェクト・ヘイル・メアリー』

著者アンディ・ウィアーの前々作、2015年の映画「オデッセイ」でマット・デイモンが演じる主人公は火星に一人取り残されましたが、今回は一体何が? 天文学や恒星科学、物理や化学に関する科学的描写を極力正確なものに、という著者の努力の賜物で、フィクシ…

具体的な行動の指針になる『LIFE SHIFT 2 - 100年時代の行動戦略』

LIFE SHIFT 第2巻を読んでいる自分ももうすぐ50歳。企業人としてはベテランとなりつつ、60歳以降も働くつもりであり、先々の身の振り方を当然考えます。親としても、100年時代を生きる子どもの教育は自分たちの頃とは違うだろうと思いつつ、答えはありません…

読んで上手くなるテニスの本『鈴木貴男のサーブ&ボレーレッスン』動画レッスンと本のポイントを組み合わせて習得

本自体は2008年初版と古く、鈴木貴男選手のサーブ理論も進化しているので、本と動画を合わせて見るのがベター。貴男プロのYouTube「速くて入るスライスサーブ」は秀逸です。ボレーのカギは「ボレーを後ろから見て技術を学ぶ」の動画がおすすめ。自分のクセの…