花も実もある楽しい読書

人生とテニスに役立つ本

2023-01-01から1年間の記事一覧

為末大さんの『熟達論』に基づき、週末テニスプレーヤーがレベルアップを図る

為末大さんは「死ぬまでに現代版の『五輪の書』を書いてみたい」と言って本書の執筆を始めたそうだ。引き込まれるように本書を読み、自分のテニスにおける「型」を考え試した2ヶ月。40年続けてきたスポーツで短期間に上達を実感し、大会でも結果が出たので、…

『習近平政権の権力構造』を読んでイノベーションの限界と対台湾工作に思いをはせる

中国国家主席を3期連続で務める習近平氏。彼が頭脳明晰で強い信念を持つ人物であることはよく理解できた。国民の「共同富裕」の実現を本気で目指し、権力欲の前に「共産主義」を心から信奉する人のようだ。だから余計に、彼がリードする中国は、国際情勢に…

『言語の本質』を読んでホモ・サピエンスの認知革命の原因を理解する

これはすごい本だ。世界的ベストセラーが置き去りにした疑問に答えをくれる。 『サピエンス全史』でユヴァル・ノア・ハラリ氏が提唱した認知革命。革命的に脳の突然変異が起きたかは別として、約7万年前から4万年前に、ホモ・サピエンスに認知的な革新が起…

制度が築く経済:大国の興亡と成長の三つの柱

古代ローマがその絶頂期から衰退へと転じた瞬間とはいつで、何があったか?そんな瞬間があるとすれば、私たちは歴史的な大事件を思い浮かべる。蛮族の襲来によるローマ陥落のような。しかし著者らは、そのような大事件は衰退の結果でしかなく、原因は別だと…

高インフレ・高金利時代の到来 - 人口動態の変化と新たな投資戦略

この本で著者らは、長期に渡る低インフレと低金利の時代が終焉を迎え、人口動態の大変化が引き金となって、世界が高インフレと高金利の時代に突入していると主張します。本書からの洞察と個人の行動にどう活かすかをまとめました。 高齢化と労働力の減少がも…

違う場所、同じ挑戦:『ローマ人の物語』ユリウス・カエサルと『キングダム』嬴政が挑んだ歴史的統一と大変革の痛み

こんにちは、皆さん。今回は、『ローマ人の物語 ユリウス・カエサル編』と『キングダム』を読んで感じた共通点、カエサルと嬴政の下での大統一と政治体制の変革に焦点を当てて書いていきたいと思います。 大統一への挑戦 政治体制の変革と法の力 暗殺と後継…

"ゼロで死ね" - 家族との価値ある時間を増やすための哲学

DIE WITH ZERO 人生が豊かになりすぎる究極のルール 作者:ビル・パーキンス ダイヤモンド社 Amazon お金と時間の価値。このことについて深く考えさせてくれたのが、「Die with Zero(ゼロで死ね)」という本だ。この本は、1億ドルを超える資産を持つヘッジフ…

中級者が試合に勝つための『ベイビーステップ』1−16巻

自分が挑むのは草トーナメント中級、市民大会B級。ベイビーステップのマルオ君たちのようにレベルは高くないけれど、試合に勝つ、という観点から読み返すと改めて響く箇所が多いマンガ。1−16巻、各巻から1箇所ずつポイントを抜粋。 1巻:ボールを迎えてリタ…

男性が家事レベルを上げるのに役立つ『勝間式 超ロジカル家事』

男性にありがち?な家事レベルと推移。 レベル0。社会人になって一人暮らしを始める前。インスタントラーメンを作る以外の家事能力なし。このまま結婚すると非常にヤバイ。 レベル1。一人暮らしで最低限の炊事、洗濯、掃除を覚える。炊事は炭水化物を一品…

スライスだけで勝つ!シングルス編 テニス漫画『BREAK BACK』より

シングルスをスライスだけで勝つのは、ダブルスより難しい。。 ダブルスではポイントの半分以上がネットプレーで決まる。だからいかにいい状況でネットプレーに行けるか重要になる 逆にシングルスはポイントの半分以上がベースラインプレーで決まる。ベース…