花も実もある楽しい読書

人生とテニスに役立つ本

2020-03-01から1ヶ月間の記事一覧

『明るい夜に出かけて』若者の苦しさと素晴らしさがしみる小説

マジョリティでない者の生きにくさ。好きなものを大切に追うことの力。コミュニケーションが得意でない苦しさ。好きな者同士がつながるネット時代の可能性。 いつの時代にも、いまの時代だからこそ、若者たちが抱える苦しさと、若者らしい素晴らしさ。二人の…

『サイコパス』「良心」を持たない人がいる事実、「良心」が人間にある理由

サイコパス。他人がどうなろうと、その相手を思いやる「良心」はなく、論理的な思考や計算はできるが、他者への共感性、恥の意識、罪の意識がすっぽり欠落している人間。 そういう人間が約100人に1人は存在するという事実を踏まえて、サイコパスとはどの…

『妻は他人 ふたりの距離とバランス』自分の優しさの理由を問い直すと人生が少しラクになる

マンガ家、イラストレーターのさわぐちけいすけ氏が考える、人との距離感を題材にしたマンガエッセイ。人のためを思って何かをするとき、優しくするとき、人はしばしば見返りを求めている。実はそうですよね。さわぐちさんは語ります。「自分がそうしたいか…

『ストーリーとしての競争戦略』仕事のストーリー構築の骨法10か条

非常に分厚い本だが、ストーリーの重要性を説くだけあり、やわらかな語り口と興味深い事例紹介で楽しく読める。著者がまとめるジャンルを超えた原理原則、戦略ストーリーの「骨法10か条」+1。 ①エンディングから考える ②「普通の人々」の本性を直視する …