生産性に厳しい外資系企業で長く働き、タイムマネージメントはそれなりに出来ているつもり。なので、本書を年末年始休み中に読んだ際、初見と感じる要素は多くありませんでした。しかし。
多忙な年明け第1週、ちきりんさんが言う「こんな短い時間ではとても無理」なスケジュールを試しに設定。絶対に週末に回したり睡眠時間を削らず、その時間内で終わるやり方を考えてみたら。。意外や意外、時間内に終わりました。
ものすごく頭が疲れたし、勤務時間中はキツかったですが、週末に疲れと仕事を残すことなく乗り切れたのは、随分幸せなことでした。自分にとって大事なポイントと抱負をまとめます。
生産性って何だ?
生産性 = 自分が手に入れたい成果 ÷ 時間やお金など有限で貴重な資源
時間の生産性とは、自分は何に時間を使うと楽しく働けるか、暮らせるか。
お金の生産性とは、自分は何にお金を使うと楽しく暮らせるか、過ごせるか。
生産性はどう高める?
生産性の計算式において、分母が投入する時間やお金(インプット)、分子が手に入れたい成果(アウトプット)だとした時に、ちきりんさんは、分母であるインプットを強制的に減らせば、必然的に生産性は高まる、と言います。
労働時間を減らせば労働生産性は高まる。だから、ありえないと思うぐらい時間の足りない予定表を作る。少しぐらい頑張ったら対応できる予定表だと、やり方は変わらない。
この考え方は、手に入れたい成果が明確である仕事上のタスク等の場合に非常に有効だと思います。求められる成果物が明確で、自分に必要なのはいかに少ない資源で完了させるかなので、投入時間を思いきり絞ることで、生産性を高める工夫を自分に強いることが出来ます。80/20、8割出来たらよしとしましょう。
一方、自分の心の中にしか答えのないプライベートや、そもそも明確な答えのない新プロジェクトなどに時間やお金を投入する場合、分子の「自分が手に入れたい成果が何か」を明確にすることがすごく大切、ということにも気づきました。
自分にとって楽しい時間、お金の使い方はどのようなものか。答えをしっかり考えて、そうであるものにはたっぷりと資源を投入する。そのための生産性向上だから。そうでないことは、やめてしまってもいいかもしれない。答えが明確な場合は、100/0の考え方もありです。
私は今年どうする?
- 仕事のために睡眠時間を削らない。週末に仕事を残さない。そのために必死になって、可能にする方法を考える。
- 年初に春休みの予定を家族と話し合い仕事のスケジュールをブロックする。
- メール返信や依頼仕事の対応は60%の完成度で一度打ち返す。80%で最終提出し、毎回100%を目指さない。
- 毎週 2時間 x 2 のバッファをブロックする。「生産性の高い」仕事に十分時間をかける。
- 時間を使うとき、それが自分にとって楽しいことか、そうでないことか、考える習慣を持つ。小さなことから一つずつ。例えばテニスのレッスンのとき、ボール拾いは必ず生産性の高い動き方をする。浮かせた時間で前のメニューを振り返る。