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『銀河英雄伝説2巻 野望編』35年目に読み返して思うこと

この長い物語を何度読み返したか分かりませんが、いくつになっても面白い。そしてこの年になったからこそ、胸に響く一節と思うことも。2巻からはこちら。

ヴェスターラントへの対応にあらわれる、オーベルシュタインとキルヒアイスの信念の違い。自由惑星同盟のあるべき姿を思う、ヤンとグリーンヒル大将の信念の違い。

人間の歴史に、「絶対善と絶対悪の戦い(ハルマゲドン)」などなかった。あるのは、主観的な善と主観的の善との争いであり、正義の信念と正義の信念との相克である。一方的な侵略戦争の場合ですら、侵略する側は自分こそ正義だと信じているものだ。戦争が絶えないのはそれゆえである。人間が神と正義を信じている限り、争いはなくなるはずがない。

人の世には正解が難しい問題がたくさん。より良い選択をするには。銀英伝みたいな小説を読んだり、歴史を学んだり、反対意見側にたつニュースを閲覧したり。人間かならず思い込みはある、別の見方がある、と知ることは大切。

人の世には正解がない問題もたくさん。違う意見と出会ったとき、正しいか否か裁かない。共感力がない自分でも想像できる、経験のある似たシチュエーションに置き換え、相手がなぜそう思うかを想像してみる。すると自分の理屈が常に真理な訳じゃないと気づく

どうしても迷ったら?その時は自分の性分にあっているかどうか、または大切な人を思い浮かべて一緒にハッピーになれそうな方を選択する。その方がどんな結果になっても後悔は少ない

そんなことをラインハルトから教えらるなあと思う。 

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