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人生とテニスに役立つ本

『伝わる 短い英語』外資系勤務者の英語学習本はこれだけでいい

外資系勤務で英語には長いこと苦労しており、いいヒントがもらえる本を探していた。副題に「アメリカ、イギリス、カナダ、オーストラリア政府公認」とあるように、短い英語=Plain Englishは、政府が国民への通じやすさ、移民の身につけやすさをガチで考えて設計されている。

本書のコツを踏まえて短く書くことで、通じやすい英語メールが書けるようになった。話すのも、まず伝えたいことを短く言う、それから足していくことで伝わりやすく、楽に会話できそうだ。

英語で伝える前に日本語を簡潔に

日本語は「ハイ・コンテクスト」。文脈や背景を説明し、伝えたい気持ちや大切な結論を言わずとも、伝えたいことや共感してほしいことを、日本人同士なら理解してもらえる。

一方で英語は「ロー・コンテクスト」。伝えたいことをストレートに表す必要がある。英語で伝えたければ、もとの日本語の内容から直球で考えることが必要だ。

言いたいポイントを明確に

メールを書くなら、思い浮かぶ文言の中で一番伝えたいことを、自分ではっきりさせよう。情報を伝えるには、不要な情報はカットしたほうがいい。メールも短くなり、読み手の時間も節約できいいことづくめである。

大切なことから伝える

まず結論から述べよう。話すときも。背景説明が長いと、相手は集中力を失う。自分の喋りが長くなってきて焦る。書き上げるのに時間がかかって嫌になる。伝えずには終われない結論は最初にしっかり述べ、理由と経緯はシンプルに伝えればいい。

一息サイズの長さで単純に直接に表現

1文には1つの内容にとどめる。複雑な情報の場合も、理解しやすいよう小さいセグメントに分け、短くわかりやすい文を心がけよう。

能動態で書く、受動態で書かない

能動態の方が主語がはっきりするし、文章が簡潔になる。

強い動詞を使う

make the payment じゃなくてpay を使う。Thank you for your support on XXX じゃなくて、Thank for supporting XXX と伝える。強い動詞は、簡潔にするし、文章に活気がでて伝わりやすくなる。

否定文より肯定文、二重否定は使わず

日本語で「イチローを知らない人はいない」は自然。でも、英語で "There is no one who doesn't know Ichiro." は不自然。"Everyone knows Ichiro." がいい。

否定形である、not honest, didn't pay attention to, ではなく、dishonest, ignored, の方が伝わりやすい。