元選手、コーチのKASAさんが描くテニス漫画『BREAK BACK』。とても面白く、そして週末テニスプレーヤー上達のヒントがたくさん描かれてる。
今回参考にしたのはダブルスのサービスキープのポイント。
作中で「ダブルスとしてこれ以上ないパーフェクトなプレーだ!」と表現される、基本の組み立てのポイントは4つ。
①相手バックハンドにスピンサービス
速いファーストサービスが入っても、コースが甘いと、速いリターンを返されて逆にファーストボレーが苦しくなることも。練習から常にコースを狙うべし。
8巻で緊張のあまり連続ダブルフォルトする河野君のように、サービスが入らなくなる経験は誰もがある。振るのが怖くなって薄く当てたり、体が縮こまったりで、ますます回転がかからない。
回転をしっかりかけるには、トスの位置と、ボールのラケット面への当て方が大切。トスは手前めにあげ、縦横のガット両方で斜めに当てて楽に振り切る。鈴木貴男プロのこちらの動画は即効性あるかも。
②余裕をもったネットダッシュ
滞空時間の長いスピンサービスならネットダッシュにも余裕が。スプリットステップは、前進の勢いを殺さないように。ド詰めの必要はなくサービスラインより後方でOK。相手リターンをちゃんと見て、落ち着いて準備すればファーストボレーのミスも減る。
③ファーストボレーはスライスで押す
踏み込んで押し、フォアなら少し左へ、バックなら上から下に、しっかりスライス回転のかかったファーストボレーを。当てるだけだとせっかくサービスダッシュをしているのにチャンボの球出しですよ、昔の私。コースの基本はセンター。浅くてもむしろ大丈夫。
④自分から組み立てる意識を
相手の対応を見て、ハードヒットがなさそうであれば、前に詰める。
そしてチャンスボールをしっかり決める。この時にふかすのは、浮いた球を叩こうとして、ラケットを手で引くから。ボールを掴みに行くようにラケット面をやさしくセットし、そこからフォロースルーはしっかり。
「相手を見て予測する」ことの大切さも、BREAK BACKを読んで学べます。