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『試合に勝つテニス 鈴木貴男のダブルス講座』ダブルスに効く読む即効薬

スクールのレッスンやゲーム形式の練習も楽しいですが、試合にエントリーして一勝すると上達を実感できます。サーブ&ボレーを得意とし、ダブルスの名手でもあった鈴木貴男選手。「裏セオリー」含め、読んで勝てるダブルス論。1400円のもとはすぐに取れること請け合いです!

①ダブルスはポジショニングで勝つ

相手に無理させるポジションを

僕は、相手が打ったボールがネットしたり、アウトしたときは、自分が取ったポイントと考えます。なぜなら、それはポジショニングで相手にプレッシャーをかけた結果だからです。まずは、前衛ポジションで、相手に無理をしているポジショニングを考えていきましょう。

実はダブルスでもボールが落ちるのはほとんどシングルスコート。そう考えれば一人でシングルスコートの半面を守ればよく、ベスポジは半面の真ん中。137cmしかないアレーを打ち抜かれたら「仕方がない」逆にセンターは絶対に抜かせない

ストレートアタックの際もダブルスラインを狙うとリスクがありますが、シングルスラインを狙えばサイドアウトはしにくい。ボレーで返されても、体勢をくずしたバックボレーを打たせられれば十分。次のチャンスでものにしよう。

②ポジショニングの基本と応用

相手リターン時はサーバー側前衛もスプリットステップを入れろ!

プロとアマでは全然違う、と感じるのは、サーバー側前衛のポジショニングです。アマチュアの前衛は、サーブに関係なく初めからネットに近い位置や離れた位置に立っていますが、プロの前衛は、サービスボックスの中央に立ってリターンのタイミングに合わせてスプリットステップし、ネットに近いところにポジション移動します。

こちらはスプリットステップを入れることで反応よくボレーできる。ネットに詰める動きを入れるだけで、相手はプレッシャーを感じる。ゼロリスクでできることなので、明日からすぐやろう。

雁行陣前衛の動き

雁行陣対決で後衛同士がクロスラリー中の前衛は、相手が打つときはネットに詰める、パートナーが打つときはサービスラインまで下がるのがセオリーとされていますが、現実的ではありません。なぜなら、クロスラリー中にそんな大きな動きはできないからです。

雁行陣の前衛はサービスボックスの中央に立ち、前衛の守備位置のどの方向へも動けるポジショニングを。左右前後の4方向に、サイドステップで、2歩もしくは3歩で身体を運ぼう。

雁行陣対雁行陣でネットに出る

大切にすべきなのは出るときのリズム。「早くネットに詰めないと!」と焦らずに、無理なく自分のリズムでスプリットステップを踏む。サービスラインの後ろでも全く問題なし。十分な体勢で余裕を持ってボールを待つことが大切。

レシーバー側の前衛の動きは?

  • 相手前衛を意識し、ボックス中央から2歩斜め後ろセンター寄りで構える。
  • パートナーがどんなリターンを打つかを予測し、ファーストボレーが甘く入ってきたらポーチに出る準備を。

③前衛の戦術と攻撃法

雁行陣でストローク戦になったらポーチに出ろ!

  • 相手の後衛が打つときに、ボックス中央から斜め前にサイドステップで1歩踏みこむポーチに出れない球だったら戻ればいい。というか必ず戻る
  • ボレーはネットに近い方がミスもしないし決まりやすい。ポーチは「横」ではなく「斜め前」にサイドステップで飛び出そう
  • ポーチに出るタイミングは、相手がためを作っているときでは早過ぎ。スイングを始動したらサイドステップで1歩出て、落ち着いてボールを待つ

フェイクの動きを積極的に!

  1. わざとセンターを空ける。サイドステップからスペースに左足を大きく飛び出してフォアボレーポーチ
  2. 半身だけを揺らしてフェイク。足はバタバタしなくてもいい。

縦ロブでポジションチェンジしたら負けと思え!

  • ボールは絶対に落とさず自分で返す。つなぐフォアのハイボレー、つなぐバックのハイボレー、回転をかけたつなぐスマッシュ、この3つを覚える。
  • 甘いロブに対して、逆クロスの鋭角はケアしずらくて狙い目コースはシングルスラインで十分

ロブの活用と甘くなってしまったときの対応

  1. アドサイドからの縦ロブは危険要素がいっぱい。基本はクロス
  2. 甘いロブを上げたら、まずセンターケア。前衛なら、サービスラインの後ろまで下がって構えておく

④レシーバー側の戦術

ダブルスのストロークは「低いところを通すボール」が基本

ダブルスのストロークは、リターンも突き球も全て低いボールが第一。ただし「低いボール」といっても、ネットギリギリを狙って打つわけではなく、大事なのは「相手が触るときに低いボール」ネットを越えてから落ちるようなボールを考えよう。

シングルスストロークのような大きなスイングは不要。フォームもテイクバックも小さくてOK。小さなスイングにすることで、ギリギリのタイミングでコースを変えることができる。「コンパクトスイング」が、ダブルス用ストロークのキーワード。

相手セカンドサーブにプレッシャーをかけろ!

相手のセカンドサーブが甘い場合、ベースラインから2歩ほど詰めて、相手にプレッシャーをかけるのもひとつ。

リターンダッシュで必要なのはライジング打法。早めのタイミングでボールを捉えるテクニックが必要。打つボールはクロスコートのサービスライン付近に返せれば、フォアスライスでもOK。積極的にチャレンジしてネットを取りにいこう。

サーブでバックを狙われた時の対処法

「これなら失敗しない」というショットを身につけること。アドサイドなら、センター深くに逃げるロブでもOK。

⑤陣形別の戦術

  • センターに来たボールは先に反応した方が打つ。反応をしやすいのは、前のボールを打った人。自分で打ったボールなら、伸びるか、伸びないか分かっているはず。甘い球を打ってしまってセンターを狙われたら、責任もって自分で頑張る
  • 平行陣の相手ボールが深くて打つ場所がない!「困ったときはセンター」。ネットが低くミスが減る。相手も角度がつけづらいセンターに低く落ちるボールを返せたら、サイドが空くので次でチャンスが生まれる。
  • 相手前衛がベタ詰めしてたら「ロブあげ放題」と理解して、積極的にロブで攻めよう。

⑥サーバー側の戦術

  • センターセオリーで、ボックス中央よりセンター寄りから打つ。シングルライン寄りすぎると自陣センターを抜かれるリスクが高まる。
  • アドサイドはフォアに回り込まれないサーブを打てるならワイドもあり。
  • ファーストボレーは浅くても構わないが、低く滑るボールを打つ。そうすればミス、ポーチも防げるし、後衛を動かすことも出来る。その代わり、相手に叩き込まれないよう、バウンド後に高く弾まないボールが必要。