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スライスだけで勝つ!シングルス編 テニス漫画『BREAK BACK』より

シングルスをスライスだけで勝つのは、ダブルスより難しい。。

ダブルスではポイントの半分以上がネットプレーで決まる。だからいかにいい状況でネットプレーに行けるか重要になる

逆にシングルスはポイントの半分以上がベースラインプレーで決まる。ベースラインプレーってのはネットプレーよりもはるかに自由度が高い

BREAK BACK 8巻で冴島コーチが語るように、ボレーと同じグリップのスライスはネットプレーにつなげやすい。一方でベースラインでスライスしか打てないなら自由度は激減して相手に攻められやすくなる。

スライスの正しい打ち方はダブルス編を参照するとして、しっかり滑るボールで低い打点でしか打たせないようにすれば、打ち込まれにくくはなる。それだけで全国大会には出れないとしても、市民大会ぐらいなら勝ち上がる方法はあるのでは?

BREAK BACK 7巻より ボールを滑らせて低い打点で打たせて打ち込ませない

BREAK BACK 7巻より ボールを滑らせて低い打点で打たせて打ち込ませない

最大のポイント獲得手段はネットに出ること。スライスとボレーを両方磨く。これはスライスだけで勝つには必須。

BREAK BACK 14巻より スライスを極めるとはボレーも含むのだ

BREAK BACK 14巻より スライスを極めるとはボレーも含むのだ


この時にプレッシャーがかかるのが相手のパッシングショット。守るべき範囲はダブルスの倍近く、代わりに拾ってくれる後衛はいない。

必ずしも「反応」がよくない自分に必要なのは「予測」だと、これもKASAさんのnoteで気づかされる。

BREAK BACK 14巻より ネットに詰めたら「反応」より「予測」を

BREAK BACK 14巻より ネットに詰めたら「反応」より「予測」を

テニス人生、延々と自分がどう打つかだけ気にしていたが、相手がどう打つかを気にした方がポイントを取れるのかも、とやっと気づいた。遅い。。

という訳でテニスライズさんのこちらの動画でショットの予測法を勉強。まず見るべきは体の開きとスタンス。体が開いていたらクロスに打てるけど、クローズドだとまずストレートにしか打てない。なるほど。

そう思ってBREAK BACKを読み返すと、丸山くんが上条コーチのストレートを読んでいる時、上条コーチは必ずクローズドスタンスで描かれてる。さすがKASAさん、こんな所にも気づきを!

BREAK BACK 14巻より ネットに詰めたら「反応」より「予測」を

BREAK BACK 14巻より ネットに詰めたら「反応」より「予測」を

ということで、スライスだけでシングルスに勝つための攻めの組み立ての基本。

  1. しっかりスライス回転をかけたストロークで、相手に高い打点で打たせない。
  2. 前に出れるボールが来たら、攻めるアプローチで必ずネットに詰める。
  3. 相手の体の開き、スタンスでパスを予測し、オープンスペースにボレーを決める。

もう一つ、スライスだけで戦うために欠かせないのが、ロブ。

ロブもスライスと同じグリップで打てるショット。ラリー中のチェンジオブペースの一つとして、相手のバックサイドに高いロブを上げ、相手が気づかないうちにネットに詰める、といった攻めの使い方も。

 BREAK BACK 15巻より 相手のバックハンドに高いボールを

BREAK BACK 15巻より 相手のバックハンドに高いボールを

ただ、中級レベルならスライスロブは十分に有効な守りの手段になる気がする。スライスストロークが甘くなれば相手はネットに詰めてくる。こんな時にスライスのパスではスピード不足でやられる可能性大。攻め込まれたらロブの一手、とするのも。

ただし高さが必須。丸山くんのように死んだボールでもいい。丸山くんのように深く狙うと、自分はミスる。とにかく高く、バックにあげられればベスト。16万人が登録している2 minutes Tennisのこちらの動画でもおっしゃってる。

BREAK BACK 15巻より 詰めてきた相手に高いロブで対抗

BREAK BACK 15巻より 詰めてきた相手に高いロブで対抗

まずはこれらを徹底的に練習だ。市民大会B級を突破したら、KASAさんを勝手に師匠と呼ばせていただきたい。