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人生とテニスに役立つ本

男性が家事レベルを上げるのに役立つ『勝間式 超ロジカル家事』

男性にありがち?な家事レベルと推移。

  • レベル0。社会人になって一人暮らしを始める前。インスタントラーメンを作る以外の家事能力なし。このまま結婚すると非常にヤバイ。
  • レベル1。一人暮らしで最低限の炊事、洗濯、掃除を覚える。炊事は炭水化物を一品を作って食器を雑に洗う。洗濯は洗って干して畳まずにまた着る。掃除は見えるところ以外やらないというか「気にならない」。
  • レベル2。専業主婦の妻に任せきっていた家事に「協力」。ゴミ出しはゴミ集めから出来る。週末の料理は買い出しから洗い物まで心がけるが、シンクの汚れは放置しがち。洗濯はひととおり出来るが、つい「見落とす」ので干し忘れ発生。
  • レベル3。レベル2の弱みを払拭すべきなのか、それとも?

レベル2の夫は頑張っている気になっているが、画竜点睛を欠く仕事ぶりにダメ出しを受けてもめる。このありがちなすれ違いには、男性特有の「 」をつけた点に要因がある気がする。

まず男性脳は視野に入った情報の識別能力が低い傾向があるので、細かな点が「気にならない」し、「見落とす」。そして「協力」気分で主体性に欠けるため、完成度に対するコミットメントが低いし、仕事のように本気でカイゼンに取り組まない。

誰しも、自分と家族の満足度が高い家事がラクに出来ればハッピー。まさに生産性という話だが、男性こそこの観点から家事レベルを高めるといいのでは。そう思ってAmazonで見つけたのが本書。経営戦略本が言う「バリューイノベーション」を図れと。

サービスの受け取り手にとって価値を感じるところにだけ力を入れて、価値を感じないところは手を抜いちゃえ、という考え方です。なぜなら、やっている方はいいと思っていても、価値を感じてもらえないことなら、時間と気持ちの無駄遣いだからです。

例えば、美味い飯を作る、シンクもキレイに始末する。これらは自分も家族も価値を感じて満足度が高まるポイント。一方で、買い出しをする、火加減を見張る。このあたりは、結構な手間なのだが、それ自体に余り価値はない。

男性が目指すべき家事レベル3。それは、効率的な手順と便利なツールを最大限活用し、自分と家族が価値を感じない手間は減らし、必要かつ楽しめる手間にフォーカスした家事。この指針を得られたので、いい本でした。

本書には具体的なアドバイスがたくさんあるが、個人的に気に入ったのは、買い出し、火加減、洗い物の手間を減らすことでした。詳細は後述。

勝間式 超ロジカル家事

勝間式 超ロジカル家事

Amazon

土日は時間があるし、重い荷物も男なら苦じゃないし。そう思って土曜日の夕飯の買い出しは何も疑問を持たずに続けていたのだが、行って帰って1時間かかるし、最近よく使うライフはAmazonと提携してネットスーパーやってるんだから、もっと早く使うべきだった。

奥さんと買い出しリストを作る要領で話している間に、ネットスーパーの買い物かごに商品が入る。あとはポチッと押すだけ。なんてラク。。週末の買い出しは量も多いので、送料無料バーにも届きやすいし。

勝間さんが推してた、魚焼きグリル用トレイ。これは本当に優れものだ。魚焼きグリルは掃除が面倒なので使っていなかったが、これならトレイだけ洗えばいいので、洗い物の手間はフライパンと同じ程度。フライパンと違って遠火でじっくり焼くので、ほっといたら焼きあがる。

うれしい誤算として、うちのグリルは火加減が弱かったのだが、トレイの分だけ火に近づいて火力も十分に。そしてトレイなのでアクアパッツァみたいに煮ることも出来る。1,000円で便利すぎる。。

少し前から家にあった多機能オーブンレンジは重宝していたのだが、効率化という観点からレシピ集を見直すと、二品同時に出来る機能って素晴らしいじゃないか。これと魚焼きグリルを並行して走らせると、下ごしらえして、それぞれにセットしてスイッチを押すだけで、火加減を見る必要もなく三品が完成する。。

オーブンレンジ調理は、鍋もフライパンもお玉もヘラもいらないのもいいところ。食洗機はもともと欠かせないツールだったが、火加減を見る必要がない調理方法だと、注意力散漫な男性諸氏でも、出来上がる間に下ごしらえで使った最低限の調理器具を食洗機に入れておくのも簡単に。シンクのゴミを始末する余裕も生まれるというもの。

洗濯や片付けなどに関するトピックも色々ありました。私には炊事関連のトピックがハマりましたが、各家庭の家事動線や嗜好に合わせて取り入れたら良いかと。