美容室で興味本位でパラパラとめくり、この人はとてもまじめだな、と感心させられました。彼の言葉として有名な本書のタイトル。「俺」以外を見下しているのではなく、切磋琢磨し続け、何としても「俺」であり続けようという覚悟なんですね。日本一のホストは、自己愛の強さと同時に、人を引き付けるユーモア、セルフプロデュースへのたゆまぬ努力、オリジナルなポリシーの持ち主で、従業員愛の深い、いい人でした。仕事にも夫婦にも効く、彼の2つのポリシーをご紹介。
「人を魅力的にさせる最も大切なツール。それは自信だと思っている。」
そのために、自信のあるフリでいい、自信のあるフリを頑張ってやってごらん、と彼は言い、従業員にも具体的なアドバイスをします。
- まず受け入れる
- そのうえでどうしたら自信があるように見せられるかに視点を変える
- 背筋を伸ばしてみる
- ゆっくりとしゃべってみる
- 声のトーンを落としてみる
心理状態は変えらずとも、しぐさならその瞬間から変えられて、そうすることが自分や人に影響を与え、だんだんいい方向に転じていく。
「ま、俺クラスになると、常に鏡とジャンケンしても勝てるぐらいの自信が備わっているのだけど(笑)」というのは別格ですね。
「どんなときも、ユーモアを大切にすることを忘れない。」
正月の親戚の集まりで、「金髪にすることは、親にもらった髪の毛を粗末に扱う行為だ」と難癖をつけられ、両親に「親の育て方が悪いからこうなるのだ!」などと言われたときのこと。家族に恥をかかせられた憤りを感じつつ、貴重な親戚の集まりの、場の雰囲気を悪くしたくはない。この状況の中で最適な一言とは?
「貴方はそんな親からもらった大事な髪の毛、ほとんどなくしているじゃありませんか?」、という返しで、ほとんどの人が笑っていたとか。
相手を罵り、不毛な口喧嘩を勃発させるよりも、相手を抑止するような一言をサラッと言えるのがデキる男なのではないか、と。
笑顔の人が多ければ、自然と空気も良くなる。食事するとき、仕事の話をするとき、相手に愛情を伝えるとき。そして、皮肉を言うときも。知恵と知識をフル活用して、いつも最適な一言を。笑いがあれば、たいていのことが上手くいく。いいですね!