読み始めて9ページで度肝を抜かれる…あまりに意表を突かれ、すごく先が気になってしまいます。まだ裏表紙の内容紹介にも目を通していない方は、ぜひそのまま読み始めてください。
その1点に限って突拍子もなく、それ以外のストーリーはリアルに展開します。
おやしお型潜水艦の精緻な艦内描写や、行政組織やマスコミの機能不全や限界。
自衛隊、警察関係者がみせる葛藤やプライドと、子供達が抱える鬱屈と成長。
深い取材と洞察に基づく骨太な骨格と、魅力的で感動的な登場人物達の動きは、初期三部作にして有川浩さんの真骨頂。
ラブコメ的要素含め、『図書館戦争』好きな方は、一気読み間違いありません。