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人生とテニスに役立つ本

『テニス 試合(ダブルス)に勝てる96の作法』は読んで強くなれる

フォームなど打ち方の指南ではなく、テニスの戦術、組み立て方を学ぶ本。試合前に読み込んで、その後に実践すると勝率が上がりそうな気がします。96の作法のうち、気になった21を備忘録も兼ねてピックアップ。特にタブルスは、ポジショニング、ポーチ、組み立てが上達すれば確実に勝てるようになると思います。多くの作法の説明に入っているイラストが秀一でわかりやすい!

ポジショニング 

  • サーバー側の前衛は、サーブの方向を追う向きにに1歩詰める。
  • レシーバーは、相手サーバーがセンターならセンター寄りに、ワイドに立つなら少しワイド気味に構える。
  • レシーブ側前衛は、相手前衛のボレーに備えるべくT字付近に構える。
  • 同じ立ち位置で9種類(センター、ワイド、ボディ)x(フラット、スライス、スピン)のサーブを打つ。
  • レシーバーがハードヒットしにくいコースに、滞空時間の長いスピンサーブを入れて、前に出る時間を稼ぎ、しっかり詰めるのもあり。
  • リターンで打つショットを選択して構える。フォアハンドで最適な打点に動けたら「ストレートアタック」、動けなかったら「クロスリターン」。バックハンドで踏み込めたら「クロスリターン」、動かされたら「ロブリターン」。
  • ファーストボレーのポーチ成功例。リターンが沈んで、浮いてきたファーストボレーは、レシーバー側前衛がポーチでセンターへ。
  • パートナーとの距離を調整する。左右は等間隔を維持。前後は重ならない、オープンスペースを埋める。
  • ファーストボレーもストレートを混ぜる。クロスも返すだけでなく、攻めを考える。

ポーチ

  • 二つのタイミングがポーチの成否を決める。「サーブがネット通過する時」に出るかどうか判断。「レシーバーのフォワードスイング開始時」に動き出す。
  • 味方のリターンが相手サーバーの足元に飛んだらポーチ。
  • セカンドサーブでサインプレーからのポーチ。

組み立て

  • 打ち込むボールは「近い相手」に打つ。つなぐボールは「遠い相手」に返す。
  • 2球、2プレーを1セットにして考える。
  • 左右:センターにサーブ+クロスにファーストボレー。クロスリターン+ストレートリターン。
  • 前後:深いクロスリターン+ドロップショットのリターン。深いファーストボレー+短いセカンドボレー(ドロップボレー)。
  • 立体:ストレートリターン+ストレートロブ。ボレー+ロブボレー。
  • 速度:速いファーストサーブ+遅いファーストサーブ。速いクロスリターン+相手足元に落ちる遅い返球。
  • 球種:フラットファーストサーブ+スライスファーストサーブ。トップスピンラリー+スライスを混ぜる。
  • チャンスボールが来たら、一番力の入る打点に速やかに移動する。足を小刻みに動かす。ボールと体の距離に注意する。
  • 相手を揺さぶる時、ボレーヤーを目標にしない。ストレートアタックならシングルスラインのネット上、ストレートロブならネットの3m上に仮想ターゲットを作り狙う。
試合(ダブルス)に勝てる96の作法

試合(ダブルス)に勝てる96の作法

  • 作者:橋爪 宏幸
  • 出版社/メーカー: 学研マーケティング
  • 発売日: 2014/06/10
  • メディア: 単行本