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人生とテニスに役立つ本

『魔球』大人も子供も感動する青春推理小説

 東野圭吾さんが好きな中1の娘に「ちょっと怖かったけど、マスカレードホテル以上にオススメ!」と推された小説。マスカレードホテル自体が二人ともかなり楽しんだ本でしたし、娘からそのように薦められたら読まない訳にはいきません。読み始めたら止まらない、ハラハラする推理小説であり、若者達の一途さが胸にグッとくる青春小説でした。

 うちの娘は、主人公である武志の弟の「兄はいつも一人だった」というセリフのように、主人公が人生を一人で戦い、勝ち抜こうとした思いに感動したようです。私も読後感として、「自分がやるべきことに真剣に向き合わなきゃ」、そんな気持ちにさせてもらいました。いい小説は、大人も若者も感動させ、背中を押してくれるものですね。

 九回裏二死満塁、春の選抜高校野球大会、開洋高校のエース須田武志は、最後に揺れて落ちる"魔球"を投げた!すべてはこの一球に込められていた…捕手北岡明は大会後まもなく愛犬と共に刺殺体で発見された。野球部の部員たちは疑心暗鬼に駆られた。高校生活最後の暗転と永遠の純情を描いた青春推理。

 

魔球 (講談社文庫)

魔球 (講談社文庫)

  • 作者:東野 圭吾
  • 出版社/メーカー: 講談社
  • 発売日: 1991/06/04
  • メディア: 文庫