全部をやろうとしてはいけない。大事なのは、やらないことを決めること。
この考え方をベースに、今年は何をする年か、今日は何をする日か、いまこの瞬間に何をするか、という3つの単位で、時間の使い方のヒントをくれます。
「すぐれた習慣は10もいらない」と最終章が表すように、自分に合うものを選び、ひとつでも本当に習慣化することが出来ればしめたもの。
私が取り入れたのは、マルチタスクはしない、ということです。
マルチタスクは実際には同時並行ではなく、タスクの切り替えを行なっている状態である。
それは非効率的で、非生産的で、ときには危険ですらある。
マルチタスクに走りたくなる誘惑に抗おう。
「多動力」という本が売れるように、複数のやりたいことを同時に進めることが大事だ、という考え方も有力です。
これらは必ずしも相反するものでなく、人生で複数を追うことはできても、同じ瞬間に出来ることは一つ、ということ。
メールに返信している間は会議に対してはOFF。この間の話題にはついていけてないし、会議のテーマの先行きに構想を巡らせることもない。隙間時間を有効活用したつもりで、実際には生産性が40%低くなっているらしいです。
コロナで在宅勤務を続けていると、会議中に人目が気にならないので、マルチタスクをやりがち。マルチタスクは大きなストレス原因らしく、ひどく疲れる日が続きます。著者はマルチタスクをやめると5つのメリットがあったと語るのですが、非常に納得がいきました。
第一に、愉快だった。とりわけそれを強く感じたのは、わが子と一緒に過ごしている時だ
第二に、自分の力が試されるプロジェクトに目覚しい進展があった。
第三に、私のストレスレベルが劇的に下がった。
第四に、自分にとってよい時間の遣い方でないと感じたものに対し、いっさいの忍耐を失った。
第五に、マイナス面がいっさいなかった。