花も実もある楽しい読書

人生とテニスに役立つ本

『ソース~あなたの人生の源は、ワクワクすることにある』はどこにある?

自分の生きがいって何だ。このままでいいのか。この先大丈夫かな。

こうあるべきと思い込んで役職や年収、余暇の過ごし方など、人と比べて悩む。やっと乗り越えて仕事やプライベートで満足しても、人生100年時代と言われて不安になる。

40歳を不惑と言いますが、現代では40代こそ仕事でも家庭でも惑う年代でしょう。

リンダ・グラットン氏は『LIFE SHIFT 2』で「年齢のインフレ」を勘定に入れようと提案しました。人生50年時代と100年時代の40歳ではライフステージも健康度も違います。塩野七生さんも、40代までは存分に迷っていい、50になれば自分にできることは見えてくると書かれています。

惑いつつも、日々を自分が好きなto do、to beで埋めれば、いい今日と明日につながる。自分がしたいこと、ありたいことこそが、内なる炎に点火する源、ソース(Source)です。

私たちが個人的にも社会的にも豊かになるためには、プライベートな生活と境界がなくなるほどの楽しい仕事をし、精神的な満足感を成功の基準とし、右脳を活用して直観にしたがった生き方をしたほうがいい。

人が取るべき責任ある行動はただひとつ。自分が心からしたいことをすること。それが人生で最も責任ある行動。

自分のことを後回しにして周囲の期待に応える。「成功」のために身を粉にして頑張る。イヤなことも理由付けしてヤル気を振り絞る。それが責任ある態度とされてきたかもしれませんが、そうじゃないと。

まわりの人間の願望を満たすことに一生懸命で、本当の自分を置き去りにする。人生の途中で自分の魂を見捨ててしまったら、それはもっとも無責任な行為。自分自身に無責任な人は、家族や友人知人、仕事に、責任を持つことができません。なぜならその人からは、イライラ、怒り、恨み、不満、空しさなどが漂い、まわりの人間たちにも伝わるから。

まわりの人に左右されず、自分が大切に思うことに焦点を当てる。この本を30代で初めて読みましたが、50が近くなってもなかなできませんでした。

自分のワクワクを見出して、優先順位をつけずにすべて着手すると、自然と全部できるようにバランスが取れてくるらしい。なので、まずは自分のワクワクを全部書き出すところから、「ソース」を見つける作業は始まります。

ワクワクを発見する質問 / 私の回答
1

好きな趣味は何?

読書。読んで、考えて、書く。発信や投資、他のワクワクにつなぐ。

企画。旅行、飲み会、一緒する人と楽しくなれる計画を立てる。

テニス。スキルアップの要素を見つけ、積み重ね、試合で結果を出す。

ものづくり。フィジカル、デジタルとも、暮らしにつなげる。

自然散策。川、海、山、自然の中を歩く、くつろぐ。

人類史研究。地理と歴史を深く理解して道理を知る。

2

戸外でどんなことをするのが好き?

テニス。夙川散歩。史跡見学。露天入浴。

3

誰といるのが楽しい?

家族、高校大学時代の仲間、地元のパパ友やテニス仲間、会社で近しく働いた同僚。

4

どんな場所にいるのが楽しい?

オアフ島、夙川公園、風情ある街並み、書店、家具屋、日の当たるリビング、ベランダ、書斎。

5

好きなテレビ番組、映画は何?

映像の世紀、ケンミンショー、トップガン。

6

好きな本、マンガは何?

ローマ人の物語、J・アーチャー、銀河英雄伝説、キングダム、ファブル、藤子不二雄、帯をギュッとね、T・クランシー、吉川英治、司馬遼太郎、重松清、有川浩、ジャイアントキリング。

7

好きな室内、屋外の遊びは?

卓球、トランプ、オセロ、テニス。

8

好きなスポーツは何?

テニス、スキー、バレーボール、長距離走以外。

9

どんな音楽が好き?

J-POP、ピアノジャズ。

10

どの動物またはペットが好き?

鳥。ペットは飼ったことがない。

11

したいことを自由にできるとしたら?

ミッションを預かり、実現方法を立案し、人と協働して具現化する。

本を読んだ学びを発信して人に喜ばれる。

自然の中で遊ぶ。心地よい家で暮らす。自分用の壁打ち壁を持つ。

12

人生の出来事で重要なことは?なぜ?

結婚して、子供が生まれ、大切な家族が出来た。

中高大で友人と出会い、勉強やサークル活動の努力を通じ、一生モノの仲間と自分の礎が出来た。

13

楽しかったのはいつ、何をしていた?

高校の文化祭、大学のサークル活動、独身時代の週末遊び、気のいい優秀なチームメンバーとの仕事、夫婦・家族での旅行、家族で食事や歌番鑑賞しながらの会話、娘との語らい。

14

最高の気分を味わうのはどんな時?

仲間と頑張った事が結果に結びつき打ち上げで喜び合う時。自分が好きでやり続けたことが形になった時。家族が成功した時。

15

何に触るのが好き?

やわらかいもの。

16

何を聞くのが好き?

木の葉が風に揺れる音。

17

何を見るのが好き?

晴れた空、海、山。

18

一緒にいて楽しい人のどこが好き?

会話が自然とつながる。疲れない。

19

小さい頃好きだったことは?中高時代、現在は?

レゴ。本やマンガの読書。スポーツ。飲み、体育祭、文化祭。一人でコツコツやり進捗が見える事、好きなことを大勢でやる事。

20

どこでも好きなところに行けるとしたらどこに?

 イタリア、北欧、ハワイ。

21

乗り物では何が好き?

飛行機、新幹線のグリーン席で移動。

22

何かを変えることが出来るとしたら?

仕事の量を減らして楽しい仕事だけしたい。夫婦喧嘩を減らしたい。

23

親友は誰?

高校の級友、サークルの同期。

24

これがあればとっても幸せになれるんだが、と思うものは何?

夫婦が仲良く落ち着いて元気に暮らせる。

25

夢中になること、好きでたまらないものは?

面白い小説を読む。テニスで上達し試合に勝つ。

26

どんなときに、すべてがうまくいっていて満足だ、と感じる?

仕事において、自分が、やるべき事を決めることが出き、チームと協働しながら進めるとき。家族と一緒に楽しんでいるとき。

27

これまでの人生を振り返って、心が落ち着いて平和な気分を味わったのはいつ?そのとき何をしていた?

高校から帰って一人スナックをつまみながらマンガを読んでいる時。

一人で湯布院の露天風呂に浸かっている時。

妻、娘と語らった後に一人の時。

これらのワクワクはすべて「同時実行」で「同じ量の情熱を傾けて」進めよと。

「同時実行」とは「自分がワクワクすることはひとつ残らず、すぐに実行したほうがいい」という考え。あなたにとって大切なことはすべて、今すぐ実行する価値のあること。

それぞれに同じくらいの情熱と関心を持って向き合うということであって、同じだけの時間やお金や体力を使うことではありません。すべてに平等に時間をついやすことは不可能。けれども忙しい父親が娘と過ごせる時間が一時間しかないとしたら、その一時間は娘に身も心も専念して最高の時間を過ごす。仕事のことを考えたり、めんどうだなと思ったりしないで、その瞬間は娘と楽しく過ごすことだけを考える。ピアノを弾く時間が五分しかないとき、その五分間はピアノを弾くことしか考えず、真剣にピアノに向かう。

一日に八時間働くとしたら、その時間は情熱的に仕事に向かうのです。昼休みを利用して大好きなことをするのも、午後の仕事の活力になるでしょう。どちらにしても、その瞬間にしていることに情熱を傾けることが大切です。壁時計をチラチラ見ながら、心ここにあらずで仕事をするのは時間の浪費です。

長女が小学生の頃、家で夜に仕事をしてると時々部屋にやってきました。ちゃんと向き合って話を聞くと、彼女なりの悩みや報告がありました。色々話して、スッキリした顔でベッドへ戻って行きます。ちゃんと話せてよかったと心から思いました。でも忙しさにかまけてぞんざいに扱ってしまったことも多いです。中学生になった彼女は、部屋に来てくれることは減りました。

その瞬間にしていることに情熱と関心を向けることは、すごく大切。後から悔やむ前に、今から心がけましょう。

自分がすることすべてに同じ量の情熱を傾けてみると、最初に考えているより、時間の余裕が出てきます。精神を集中して時間を有効に使うようになるので、少ない時間でより多くを達成できるようになります。家族やまわりの人間に対しても、いっしょに過ごす時間の質が向上して、満足度が高まります。

「同じ量の情熱を傾ける」場合に注意することは、自分がやりたくないことに時間や情熱をかけないようにすることです。自分の嫌いなことや義理の付き合いなど、やっても何の喜びも得られず時間を食うだけの活動は少しずつ減らしていって、代わりに自分の心をわきたたせる行動を増やしていきましょう。

たとえ目に見えないほどの小さな一歩でも、それが願望に向かって正しく踏み出されたものなら、動きに弾みがつき、もはやそれを止めることは出来ません。「小さな一歩」は今のあなたが楽に実行できる範囲の行動に限ります。「同時実行」や「同じだけの情熱を傾ける」ということにプレッシャーを感じ、ストレスが生まれるようでは、その一歩はあなたにとって大きすぎるのです。

「ワクワクの本質」自分が大好きな活動のどんな面に魅力を感じているのかを突き詰めると実現性が高まります。

夢や願望を分析する方法として、「すること(Do)」と「所有すること(Have)」と「であること(Be)」という分類法があります。「世界一周旅行がしたい」と夢見る人も、「郊外に庭付きの一戸建てがほしい」と望む人も、なぜそうしたいかと問われると、そうした体験や所有の結果、得られると信じている「在り方」や「気持ち」を求めていることがわかります。

プラス因子とマイナス因子

その活動をしたりその人に会ったりすると、かえって以前よりも肉体的または精神的に疲れてしまうとしたら、それの活動や人物はマイナス因子。また、あなたを元気づけてくれるわけでもなく、疲れさせるわけでもないが、時間とエネルギーだけ消耗する活動や人物も存在します。この種の活動や人物は、ゼロ因子。そして肉体的にも精神的にもよい刺激となって、あなたをイキイキと元気にさせてくれる活動や人物はプラス因子と呼びます。

現在の生活を振り返って、できるだけたくさんのプラス因子を生活に取り入れましょう。そしてマイナス因子やどっちつかずのゼロ因子はさっさと取り除くのです。プラス因子の活動や人物はあなたの中から最大の可能性を引き出し、新しい生き方や仕事への変化を助けてくれます。自分にとってプラスの活動をしたり、プラスの人物といっしょにいると、ありのままの自分でいいんだと元気づけられ、心から満たされた気分を味わえます。

あなたの存在意義とソースの車輪

「あなたの存在意義」は、どのように生きるべきかではなく、なぜ生きているのか、どこに行きたいのか、この人生で人に与えることのできるものは何か、それらを宣言する声明文。

 

読んで、考え、書く。実践して力をつける。企画して人を楽しませる。

フィジカル、デジタルで、自分と人に役立つものをつくる。

川、海、山を歩き、くつろぐ。実践と企画のアイデアを練る。

地理と歴史を深く理解し、道理を知り、実生活に活かす。

 

「存在意義」はソースの要。そこから広がる十分野に自分のワクワクのリストをあてはめる。

<自分>
◦ 家族と暮らし楽しい経験を重ねる。

◦ 着たい服を着て、毎月髪を切る。

◦ いい本、素材、経験を毎日取り入れる。

<家族>
◦ 妻、娘たちと、記念日は会食をして楽しく語らう。

◦ 家族に元気な暮らしと指針を提供する。

◦ 家族が心地よく暮らせる家にする。

<友人、同僚>

◦ 高校、大学、会社の旧友、地元友達との集まりを定期的に企画する。

◦仲間に成長の機会を提供する。

<学ぶこと>

◦ 勝つテニスに必要なストーリーをまとめる。

◦ 「短い英語」を文章と会話で実践する。

◦ Pythonでスクール予約プログラムを作る。

◦ 人類史年表を作成して発見をまとめる。

<社会貢献>

◦ 一方的に挨拶して元気を分ける。

<社交>

◦ 月1回読書ブログを更新する。

<レジャー>

◦ 毎週新しい本を読む。

◦ 毎月新しい経験をする。

◦ 3ヶ月ごとに旅に行く。

<体の健康>

◦ 毎日体を動かす。

◦ 週3回テニスする。

◦ 古武術などで体の使い方を磨く。

<心の健康>

◦ したいことを毎日一つ以上する。

<財政>

◦ 楽しい業務に立候補して企業人を続ける。

◦ 読書からの学びでNISA銘柄を選ぶ。

ソース~あなたの人生の源は、ワクワクすることにある。

ソース~あなたの人生の源は、ワクワクすることにある。