花も実もある楽しい読書

人生とテニスに役立つ本

『俺か、俺以外か。』ローランドはしっかりした経営者、セルフプロデューサーだ。

美容室で興味本位でパラパラとめくり、この人はとてもまじめだな、と感心させられました。彼の言葉として有名な本書のタイトル。「俺」以外を見下しているのではなく、切磋琢磨し続け、何としても「俺」であり続けようという覚悟なんですね。日本一のホスト…

『ジョコビッチの生まれ変わる食事』パフォーマンスを高める柔軟運動とフォームローリングがおすすめ

プロテニス史上最強の呼び声も高いノバク・ジョコビッチ。現役の世界No.1テニス選手が著書を出すほど伝えたいことは? 本書前半は、ユーゴ内戦の空爆が続くセルビアジュニア時代、そしてキャリア初期のコンディション不良の振り返り。ピザ屋の息子がまさかの…

『人生がときめく片づけの魔法』情熱、左脳、右脳が駆使されたプロの仕事

かの有名な、こんまりさんのベストセラー。モノを選ぶ基準は「触ったときに、ときめくか」といったキャッチャーなワードにあふれる本ですが、彼女が示す片づけの極意は、おそらく何千回にも及ぶ試行錯誤、自分の具体的な経験から抽出された、研ぎ澄まされた…

『起業家のように企業で働く』中年よ、仕事しながら大志を抱け

上司を味方につけ、好きなことをやる。人事部門も認めてくれて、自由にさせてもらう。そんな風に、命令された仕事ではなく、やりたいことを自分で選択して、楽しく働く。企業の中で、自ら仕事を作りだし、自らの責任において行う。企業で働くにしても、そう…

『ゆるい生き方』ゆるく楽しい人生のために4つの習慣を

『レバレッジシリーズ』や『ノマドライフ』『モバイルボヘミアン』など多くの著作がある本田直之氏の30分ぐらいで読めるゆるーい本。「ストレス、追われてる感、もめごと、疲れる…そんなカリカリライフはもうやめた。本田式新しいライフスタイルのススメ。…

『人生の勝算』若き苦労人の経験値は、企業人の仕事にも参考になる。

ライブ配信&視聴のストリーミングサービス「SHOWROOM」を立ち上げ、『メモの魔術』がベストセラーとなった前田裕二さん。著作紹介では「SNS時代を生き抜く為に必要な“コミュニティ”の本質と、SNSの次の潮流であるライブ配信サービスの最前線がわかる。」と…

『シン・ニホン』日本を再発明する提案書

「未来を予測するのに一番いい方法は、それを発明することだ。」パソコンの生みの親、アラン・ケイの言葉です。 待ったなしの状況にある日本を、ベストな形で再発明しよう。安宅和人さんは、本書で我々にそう呼びかけ、すこぶる合理的な提案書を示してくれま…

『ストーリーでわかる財務3表超入門』仕事にも効く、小説としても楽しい

「BS、貸借対照表」と「PL、損益計算書」。この意味するところを正しく理解せぬままにサラリーマン生活を続けてきましたが、コロナで家ごもりをしている間に、財務や数学も基礎を覚えると多くのことに役立つだろうと思い、手に取りました。 若手OLが起業を決…

『人生計画の立て方』+『私の財産告白』古き紳士から企業人の人生に効くアドバイス

著者の本多静六氏は、戦前戦後に活躍した東大農学部の先生で、日比谷公園設計、明治神宮造林、ベストセラー作家、さらには投資で大成功。そう説明すると縁遠い偉人に聞こえますが、本業のサラリーマン生活をまっとうしながら、仕事の知識、興味関心を少しス…

『ソロモンの偽証』怖くて、考えさせられて、爽快で面白い小説

久しぶりに読んだ宮部みゆきさんの作品は、中学生の娘に進められて。本当に、この人はなんてすごい物語を書くんでしょうか。初めて読んだ『模倣犯』は、夜の8時に読み始め、怖い思いをしながら朝の8時まで、夜通し読み続けたのを覚えています。この物語は…

『明るい夜に出かけて』若者の苦しさと素晴らしさがしみる小説

マジョリティでない者の生きにくさ。好きなものを大切に追うことの力。コミュニケーションが得意でない苦しさ。好きな者同士がつながるネット時代の可能性。 いつの時代にも、いまの時代だからこそ、若者たちが抱える苦しさと、若者らしい素晴らしさ。二人の…

『サイコパス』「良心」を持たない人がいる事実、「良心」が人間にある理由

サイコパス。他人がどうなろうと、その相手を思いやる「良心」はなく、論理的な思考や計算はできるが、他者への共感性、恥の意識、罪の意識がすっぽり欠落している人間。 そういう人間が約100人に1人は存在するという事実を踏まえて、サイコパスとはどの…

『妻は他人 ふたりの距離とバランス』自分の優しさの理由を問い直すと人生が少しラクになる

マンガ家、イラストレーターのさわぐちけいすけ氏が考える、人との距離感を題材にしたマンガエッセイ。人のためを思って何かをするとき、優しくするとき、人はしばしば見返りを求めている。実はそうですよね。さわぐちさんは語ります。「自分がそうしたいか…

『ストーリーとしての競争戦略』仕事のストーリー構築の骨法10か条

非常に分厚い本だが、ストーリーの重要性を説くだけあり、やわらかな語り口と興味深い事例紹介で楽しく読める。著者がまとめるジャンルを超えた原理原則、戦略ストーリーの「骨法10か条」+1。 ①エンディングから考える ②「普通の人々」の本性を直視する …

『テニス 試合(ダブルス)に勝てる96の作法』は読んで強くなれる

フォームなど打ち方の指南ではなく、テニスの戦術、組み立て方を学ぶ本。試合前に読み込んで、その後に実践すると勝率が上がりそうな気がします。96の作法のうち、気になった21を備忘録も兼ねてピックアップ。特にタブルスは、ポジショニング、ポーチ、…