花も実もある楽しい読書

人生とテニスに役立つ本

『モバイルボヘミアン』 自由な人生を自分で設計しよう

6年前に出版された本田直之さんの「ノマドライフ」は場所に縛られずに仕事をしよう!というメッセージでしたが、四角大輔さんとの共著である本書ではさらに進んで、仕事と生活の垣根をなくして、融合させていくことを提案しています。 ノマドワーカーを「ど…

『FACTFULLNESS』セカオワと世界的ベストセラーは同じことを言ってる

2022年に大ヒットした、セカオワのHabitの歌い出し。 君たちったら何でもかんでも分類区別ジャンル分けしたがる ヒトはなぜか分類したがる習性があるとかないとか この世の中2種類の人間がいるとか言う君たちが標的 本書の第1章でハンス・ロスリングが指摘…

『凡人のための地域再生入門』地域活性化したくなっちゃう小説 ②

地域再生を促進したい筆者が同志に共有したい、成功に必須なロジックと、苦難に打ち克つためのエモーション、その両輪を伝えるべく、小説形式で地方での事業のリアルが描かれています。 シンプルに面白い。筆者の実体験がベースとやるストーリーは現実的、気…

『プラチナタウン・和僑』地域活性化したくなっちゃう小説 ①

人生100年時代。日本の社会構造が変わる中で、地方の経済が成り立っていくためには、やり方を大きく変えなければならない。元エリートサラリーマンが、町長として宮城県の田舎町で奮闘する、すごく面白い小説です。同時に、自分がサラリーマンとして20年以上…

『サピエンス全史』人類史三部作。人類の歴史を整理し深く理解するところから始める。

歴史を正しく学ぶことは、将来を正しく選択することに役立つ。ユヴァル・ノア・ハラリ氏による人類史三部作、『サピエンス全史』で人類史を整理、深く理解し、『ホモ・デウス』で人類の将来に仮説を立て、『21 Lessons』でそれらの知見を踏まえて現代が直面…

「20歳の自分に受けさせたい文章講義」古賀史健 文章で人を動かす技術

何のために文章を書くのか。それは動いて欲しいから。相手の心を動かしたい。社内の人と合意したい。未来の自分を変えたい。だから、 「いい文章」とは、「読者の心を動かし、その行動までも動かすような文章」のことである。 日記やメモなら読者などいない…

「SLEEP 最高の脳と身体をつくる睡眠の技術」安眠に直結する3つの手法

良い睡眠は日々の活力、仕事のパフォーマンスに直結します。本書では20の手法が紹介され、根拠も明確でいずれも納得できますが、取り入れやすいもの、効果が出やすいものには個人差があるでしょう。寝付き、夜中に目覚める頻度、朝の目覚めの快適具合、の…

『怒らない禅の作法』心穏やかに人生を送る秘訣

禅の心とは、物事にとらわれず今この一瞬を大切に生きること。執着を手放し日々満足して生きること。よけいなものをそぎ落としシンプルに生きることです。 怒りに振り回され、人にぶつければ人間関係にヒビが入る。我慢すれば後々までストレスが残る。とはい…

『信長の原理』武将と企業人の共通点を感じる小説

垣根涼介さんの歴史小説。織田信長は、既存の枠組みに捉われずに戦争、商業、組織構築を刷新し、人材の効率的活用に尋常ではないレベルでこだわった故に成功したと描かれています。 戦国という社会が停滞しつつも勢力が均衡している時代に、他を圧倒する新し…

『「うまくいく夫婦、ダメになる夫婦」の心理』加藤諦三 家族と自分の幸せのために

全ての悩みは人間関係に起因する。このアドラー心理学の考えよれば、人生で一番長い時間を過ごす夫婦関係で悩むのは、ある意味当然なんですよね。 本書には夫婦それぞれが、悩みを乗り越えて良い関係に至るためのキーワードが色々と紹介されています。 ちな…

「転職の思考法」転職のススメではなく、生き方と仕事への臨み方を変えるためのメッセージ

転職ハウツー本ではありません。自分の働き方、働く場はこのままでいいのかと悩んだ人が、「いつでも転職できる」という選択肢を持つことで、自分も、職場も、絶対によくなる。そういう熱いメッセージを送る本です。 転職を考え始めた悩める青年と、彼に厳し…

「家メシ道場」男の料理スキルアップは必ず夫婦にプラス

「単身赴任」という検索ワードに引っかかってきた料理本。料理人ではないが料理好きの男たちが終結し、「材料費が一人前100円くらい」「(だいたい)3ステップで手軽に作れる」家メシメニュー、という触れ込み。実際に作ってみて、本当に簡単で、おいしい。…

「最高の人生と仕事をつかむ18分の法則」マルチタスクしない

全部をやろうとしてはいけない。大事なのは、やらないことを決めること。 この考え方をベースに、今年は何をする年か、今日は何をする日か、いまこの瞬間に何をするか、という3つの単位で、時間の使い方のヒントをくれます。 「すぐれた習慣は10もいらない…

「いまも、君を想う」川本三郎 妻の大切さを思い出させてくれる本

奥さんへの、感謝の気持ちと大切さを自然と思い出させてくれる本。筆者の川本三郎さんは映画、文芸評論の第一人者。35年連れ添い、先立ってしまった7歳年下の奥様との思い出が、さまざまなエピソードごとにつむがれています。 自分と著者の夫婦関係は違いが…

「40代でシフトする働き方の極意」佐藤優 等身大の働き方改革

近年、働き方意識改革の本をよく見ます。堀江貴文さんの「多動力」など、なるほどと思わされる点もありますし、起業家精神にあふれる彼らのアドバイスの中から自分にあう点を選べばいいのですが、正直、素の自分から遠くてしんどいことも。 佐藤優さんの本書…