3. ローマ人の物語 塩野七生 <最高の歴史エッセイ>

綿密な考察に基づく、単行本全15巻からなる歴史エッセイ。学術的資料による裏付けから踏み込んで、ローマ人たちの胸の内、行動原理を、塩野七生さんが想像、推理して描いているので、歴史書、史実ではなく歴史エッセイとされています。それ故に史実とも言い切れないのですが、塩野さんの含蓄に富む考察が加わるからこそ面白い。愛を感じるカエサル編などは分厚い単行本丸二冊割かれていますが、さらに小説にしてもらって膨らまして欲しいぐらいでした。先日上梓されたギリシア人の物語で完結となりましたが、塩野さんの歴史エッセイ全巻は、我が家の本棚を彩る宝物です。